Alarm for Cobra 11:Crash Time

image0135

プレイ動画が背景で流れるメニュー画面

 

ドイツのテレビドラマに、「Alarm für Cobra 11」(日本名「アウトバーンコップ」)というシリーズものの刑事ドラマがあります。高速警察隊に所属する刑事のコンビが、アウトバーンを中心に発生する事件を解決していくというストーリーで、時には車を何台も潰すような派手なカースタントが特徴です。今回紹介する「Alarm for Cobra 11:Crash Time」は、そのドラマをゲーム化した作品です。

ゲームモードとしては、ストーリーモードであるThe Cases、マップをコースに見立て、様々なセッティングでレースができるSingle Race、そして最近のPCゲームでは珍しい、画面に分割による対戦モードであるSplit Screenという三つのモードが収録されています。

メインのモードであるThe Casesでは、ゼミルとクリスという刑事コンビ(こちらのファンサイトを参考にすると、時期的には第1112シーズンのようです)が計八つの事件を解決していきます。それぞれの事件はいくつかのミッションに分かれており、難易度Normal以上でクリアすればミッション単位でプレイすることができるようになります。

車の挙動やエフェクトはかなりアーケード寄りで、アウトバーンを飛ばす車の間をホイホイすり抜けていくなんて言う荒業もかなり簡単にできるようになっていますし、衝突すれば派手な爆発エフェクトとともに車が吹っ飛びますが、ダメージはかなり蓄積しなければ走行性能に影響が出ることはありません。まあこれは元になっているドラマも似たような感じなので問題ないと思いますが。ただし衝突時のサウンドはちょっといまいちで、衝突の規模によって変わるわけでもないのが少々残念です。運転できる車両も多彩で、一般的なパトカーや覆面パトカーのほか、スポーツカー、四輪駆動車や救急車、さらには装輪装甲車を運転することもできます。もっとも本家では戦車まで出てきて車を踏みつぶしますが、さすがにゲームでは置物としてのみの登場です。

グラフィックは2007年のレースゲームとしてはまあ上出来な方だと思います。特にゲームの肝である(?)サイレンの明かりは綺麗ですし、車両の壊れ方もかなり細かくなっています。マップはアウトバーンと市街地の二つのマップがあり、走れない部分も多いため、二つ合わせてそこそこの広さといったところでしょうか。また、このゲームは車のアクション(挙動ではない方です)に結構こだわっていて、ヘッドライトやウィンカー(左右・ハザード)を点灯させられるのはもちろん、パトカーが出てくるゲームとしては珍しく、サイレンとクラクションを別々に鳴らすことができます(たいていのゲームではクラクションにサイレンを割り振っています)。

全体として見ると、ドラマの関連商品ではあるものの、パトカーに乗ってカーチェイスができる作品としては随一の出来だと思います。上にも書いたように車のアクションが細かいですし、それぞれの事件についてもまあそれなりに練られたものになっています。個人的に残念だったのは、上述した衝突時のサウンドと、フリーランモードが無かったことでしょうか。

パッケージ版は海外でのみ販売されていますが、国内ではズーという会社が日本語マニュアル付きでダウンロード販売を行っています。前作としては「Alarm for Cobra 11:Nitro」という作品がありますが、これ以降の続編はすべてCrash Timeシリーズとして発売されています。

 

 

スクリーンショット      

 

オフィシャルサイトRTL Games日本語版オフィシャル(ズー)

体験版はこちらから(4Gamer)

 

・参考サイト

アウトバーン・コップ/アラーム・フォー・コブラ11

Alarm für Cobra 11」の日本語ファンサイトで、登場人物やエピソードの解説など、情報が大変豊富です。

crashtime @ ウィキ

Crash Timewikiです。作成者は違う方ですが、3分の1くらいは私が編集してます…。

 

inserted by FC2 system