ゲームごとのパトカーと一般車の特徴

 さてさて、ここでは一風変わったゲームを紹介していきたいと思います。車がメインのゲームは家庭用ゲーム機、パソコン、アーケードでも多いですが、その中でも、「公道を走行する一般車」と、「公道を追跡し、レースやプレーヤーの妨害を行うパトカー」の二つが出てくるドライビングゲームのなかに登場する、一般車とパトカーを主に見ていきます。このジャンルのゲームは、環境に関して現実に近いリアリティを持たせようとしている作品が多いです。普通のコースをレースカーがレースするだけのゲームに物足りなくなったり、町や郊外をのんびりとドライブしたくなったりしたら、こうしたゲームをやってみるのはいかがでしょうか。

目次のタイトルの色が緑の場合は一般車のみを、青の場合は一般車とパトカーを扱っています。

 

AMBULANCE DRIVER (PC)

 

Burnout (PS2, GC, Xbox)

 

Burnout2 Point of Impact (PS2, GC, Xbox)

 

Burnout3 Takedown (PS2)

 

Crash Time (PC)

 

Crazy Taxi (PC, PS2, GC, DC, AC)

 

Crazy Bumps (PS2)

 

DRIVER (PC, PS)

 

DRIV3R

 

GTA LONDON(PC)

 

GTAV(PC)

 

GTA Vice City (PC, PS2)

 

Hard Truck 18Weels of Steel (PC)

 

Mafia (PC)

 

Over Drivin DX (PC, PS)

 

Need For Speed3 Hot pursuit (PC, PS)

 

Need For Speed High Stakes (PC, PS)

 

Need For Speed Porsche Unleashed (PC)

 

Need For Speed Hot pursuit2 (PC)

 

Spy HunterPS2,PC

 

首都高バトル0 (PS2)

 

スリルドライブ (AC)

 

スリルドライブ2 (AC)

 

トップギア・デアデビル (PS2)

 

ランナバウト(PS

 

ランナバウト2 (PS)

 

湾岸Midnight Club (PS2)

 

湾岸Midnight Club2(PS2,GC,Xbox

 

これらのゲームについて

 

AMBULANCE DRIVER

救急隊員の活躍を描くゲーム。人を轢きまくってそれを病院に運ぶと得点が大量に入る。ちなみに、昔ゲーセンにあった、セガの「救急車」というゲームとはまったく違う作品。

概要

 プレーヤーは、救急車のドライバーとなって、病人を救急病院まで搬送する。病人の病状は悪化していくので、蘇生措置などを施す必要も出てくる。死んだ場合には葬儀場に運ぶ事になる。また、道中で轢いた通行人も、一緒に運ぶ事になる。使える救急車、マップは3種類。パトカーは登場しない。

一般車について

 信号待ち、車線変更はするが、プレーヤー車は無視。また、サイレンを鳴らすと、走行中の車輌は、右側の路肩に寄って停車し、交差点を走行中の車輌はその場で停止する。この行為、プレーヤー車がどこを走行していようと右側の路肩によってくるため、かえって状況が悪化してしまう事もあるのだが・・・。車種はイエローキャブ、ピックアップトラック、RV車等。バスなどの大型車は登場しない。ちょっとでも目を離すと、すぐに消えてしまう。衝突するとクラクションを鳴らす。

その他

 救急車のハンドリングは非常に反応が良いので注意が必要。病状によって病院がわかれているため、病状が悪化すれば当然搬送先が変わるので注意。

一言 

ゲームシステムは画期的。しかし、比較的新しいゲームにしては画像が悪いし、マップも狭い。にもかかわらず高いスペックを要求するので、ちょっとお勧めしがたいソフト。パッケージの裏のスクリーンショットは、あくまでも「開発中の画像」である。輸入代理店は倒産。

 

Burnout

 やっているとスリルドライブと同じようなものに見えるが、こちらはクラッシュをいかにかっこよく見せるか、という考えを基にしているレースゲーム。グラフィックやシステムがこのジャンルのソフトではかなりよい。海外でのみ発売。

概要

 プレーヤー はスポーツカーやセダン、はたまたトラックやバスまでも操り、ヨーロッパやアメリカの公道でライバルカーとレースを行い、勝ち抜いていく。このモードのほかに、一度も事故を起こすことなく制限時間内に完走するサバイバルモードや、事故を起こした瞬間を保存していろいろな角度から見ることができるモードもある。パトカーは登場しない。

一般車について

 基本的に前方の障害物は無視。ただし信号その他では停車する。路上駐車・車線変更はあり。逆走していると、クラクションを鳴らし、パッシングをして警告し、避けようとする。車の種類は、SUV・イエローキャブ・デリバリーバンなど。

その他

 このゲームもスリルドライブと同様、事故を繰り返すとバックミュージックが変わる。コースは広い部分を区切って集会するようになっているが、各部分で変化に富んでいるので、最初のうちはつながっているとはわからない

一言

 システムは スリルドライブと共通するところが結構多い。が、グラフィックは大きく進歩しており、お勧めできる。ただし、制限時間が恐ろしくきついので、はじめのうち は同じレースをひたすら繰り返すことになるかも。最大の欠点は海外でしか出ていない点。ゲームキューブなら専用のソフトを買うことで起動可能。SEGAが日本での発売を計画したものの、交渉がまとまらず断念されている。

 

Burnout2 Point of Impact

 前作から大きく進化を遂げて登場。ポリスチェイスモードも追加された。

概要

プレーヤーはアメリカのさまざまな地域で、公道上でライバルカーとレースを繰り広げる。今回、新モードとして、プレーヤーが逃げる車を追跡するpursuitモード、このゲームにおける基礎を学び、GT3のようにライセンスを取得していくdriving schoolモード、いかに派手に、そして過激に事故を起こすかというcrashモードが追加された。パトカーは一種類のみだが、普通の車を覆面仕様にすることも可。

一般車について

 基本的に前作と同様の動きをする。車の種類も特に変更はない・・・・。これだけじゃ少ないので、pursuitモードについて。基本的に、2プレーヤーモードを除いては、プレーヤーが逃走車を追いかけることしかできない。モードとしては、「チェイス・H.Q」を知っている人は、それを思い浮かべてもらえれば早い。ゲージ制ではないのだが、規定回数衝突すると、逃走車両がつぶれて逮捕となる。

その他

こちらは前作と違い、サミーがPS2版を日本で発売中。

一言

かなりの良作。グラフィックも良いし、車種やゲームモードも豊富。また、制限時間が多少ゆるくなり、攻略がしやすくなったか。

 

Burnout3 Takedown

 シリーズ最新作。発売元がEAに変更になったが、開発は今までと同じチーム。レースの種類も大幅に増加した。より戦闘的な走りが好まれるようになった。

概要

 プレーヤーは前作までと同様、アメリカやヨーロッパ、アジアをめぐって、さまざまな種類の行動レース日産かする。今作から、テイクダウンとアフタータッチというシステムが追加された。テイクダウンは、ライバルカーに事故を起こさせることによって、ブーストゲージの最大値が増加していくというもの。作品の名前にも なっているように、今作ではこのテイクダウンがメインとなっている。また、アフタータッチは、クラッシュを起こした時に、車をある程度操作することが可能なシステム。このほかにも、衝突によるブーストの奪い合いなど、新たなシステムが採用された。パトカーは登場しない。

一般車について

 基本的に挙動に関しては前作と同一。信号もちゃんと動作しているようである。路面電車なんかも登場。種類は、イエローキャブ、SUV、トゥクトゥクなど。

その他

 制限時間が一部のモードを除いてなくなり、ゲームの難易度が多少下がった。また、日本語版はナレーターをラジオの現役DJが担当。

一言

 今回から本格的な日本語版になって登場。オンライン対戦にも対応し、またEAが結構気合を入れて販売宣伝をしているので、日本で獲得できるユーザーはこれまでで最大になるだろう。グラフィックなども文句なし。これでパトカーが出てくれば…。

 

CRASH TIME

ドイツのテレビドラマ『Alarm für Cobra 11』(邦題『アウトバーン・コップ』)をベースとしたドライブアクション。

概要

ドイツの警察に勤務するSemirChrisは、アウトバーンやその周辺都市で起こる様々な事件に取り組んでいく。メインゲームはミッション選択形式で、それぞれ一連の事件を扱っている。また、メインゲームのほかにはレースモードがあり、最近のPCゲームとしては珍しく2画面分割の対戦モードを盛り込んでいる。プレーヤーは警官なので、プレーヤーを追跡するパトカーは登場しない。

一般車について

 前方に障害物があれば停車するが、信号が存在しないので信号待ちは行わない。車線変更は行うが路上駐車はしない。また、サイレンを鳴らすと位置関係にかかわらず道の真ん中を空けようとするほか、3車線道路の場合一番左とその次のレーンの間を空けようとする。逆走したり割り込んだりすると、クラクションを鳴らし、パッシングをして警告する。はげしい衝突をするとハザードを出して停車するが、ボディがへこむくらいの衝突でも道路に復帰して走り出す。レーダーに車両が表示されるため、車両の表示時間(例えば視界から外れて、再び視界に入ったときに表示されているか)はかなり長い。車両の特徴としてはヨーロッパらしく乗用車がキャンピングカーをけん引している場合がある。

その他

 刑事が主役のゲームだけあってパトカーを含む車周りのアクションはかなり細かく、ウィンカーが出せる(左右・ハザード)ほか、パトカーが出てくるゲームとしては珍しくサイレンとクラクションを別々に鳴らすことができる(たいていのゲームはクラクションにサイレンを割り振る)。ズーという会社が日本語マニュアル付き英語版のダウンロード販売を行っている。

一言

 高速道路でカーチェイスをしたり爆弾を仕掛けたりと結構派手な演出が目立つが、原作のドラマもアウトバーンで車を転がしたりするような雰囲気なので似たようなもの。個人的には舞台がアメリカで無く、パトカーを使ってカーチェイスが行えるこのシリーズはお気に入り。

 

Crazy Taxi

かなり有名なソフト。多くのハードで製品化されている。爽快感が売り。

概要

 プレーヤー はタクシードライバーとなって、サンフランシスコをモチーフとしたステージでタクシー業務をする。客は危ない走りをすると、なぜかチップをはずんでくれる。ドライバー、車は個性的な4種類。コースはアーケードのコースと、家庭用ハードのみのオリジナルコースの2つ。オリジナルコースには列車も走る。パトカーは登場しない。また、DC2が、XboxPC3が発売中。体験版あり。

一般車について

 信号待ち(ただし、信号があるかどうか怪しい)、車線変更、路上駐車、走行状態からの駐車、駐車状態からの発車という動作を行う。また、プレーヤー車が停車していると、車間距 離をとって停車する。しかし、一般車のリアリティが、プレーヤー車のそれに比べてかなり低い。プレーヤー車も、一般車の一部なのだから、リアリティをどちらかに統一して欲しかった。種類は、バス、タクシー、タンクローリーなど。

一言

 のりのりで西海岸をかっ飛ばしたい人向け。グラフィックはそこそこ。

 

Crazy Bump’s

下にあるランナバウトシリーズと同じような内容の作品。グラフィックはこちらが上。

概要

 プレーヤーは運びや組織に腕をみこまれ、国境地帯で運び屋の仕事をするようになる。仕事中には、ライバル組織や国境警備隊、CIAなどの邪魔が入る。警備車両はミッションモードでのみ登場。パトカーの種類は6種類。現在続編が発売中。

一般車について

基本的に自車は無視。多少の衝突ならば復帰する。大きな衝突を起こすと、白煙を噴いて停車する。種類は、コンパクトカー、ピックアップトラック、キャンピングカー。

パトカーについて

追跡条件

無条件(接近すると追跡開始)

パトカーに捕まると

ゲームオーバー

特徴

このゲームでは、警察機構として、国境警備隊、CIA軍隊の3つがあり、追跡の厳しさは順を追ってきつくなる。追跡の方法は、基本的に逃走車両(ライバル含む)を体当たりで停車させようとするけっこう荒っぽい追跡をするが、後に紹介するDRIVERほどではない。

その他

 空中での姿勢制御にサイドブレーキを使うなど、少し操作方法が特殊。

一言

 可もなく不可もなく。とにかくマップが広い。

 

DRIVER

 パトカーがとにかくありえないくらい強い。だが、パトカーが弱ければかえって張り合いがなくなってしまうようなソフト。

概要

 プレーヤーであるターナーは、潜入捜査官となって、マフィアが計画している陰謀を阻止し、組織をつぶすために、マフィアのドライバーとなり、さまざまな依頼にこたえていく。舞台は1960年代のマイアミ、サンフランシスコ、ロサンジェルス、ニューヨークの4つ。本編のほか、ミニゲームが多数ある。リプレイが編集可能で、自分だけのリプレイを作ることができる。パトカーの種類は1種類。2が海外のPSで発売中。また、三作目であるDRIV3Rが現在PS2で発売中であり、海外ではXboxでも発売中。PC版の発売予定もあり。体験版あり。

一般車について

 信号待ち、車線変更、走行状態からの停止、その逆を行う。前方に停車車両などの障害物があると、車間距離をとって停車する。路上駐車あり。衝突すると警報機が作動するものもある。種類は、バン、ステーションワゴン、セダンなど。逆走しているとクラクションを鳴らす。

パトカーについて

・追跡条件

以下の状態をパトカーに発見される。

制限速度超過(時速60マイル以上出す)

衝突(自損含む)

逆走(PS版)

歩道走行(PS版)

バーンアウト(急発進)、サイドブレーキ使用(PC版)

(これらの行為を発見されると、犯罪度が上がる。それ以後は無条件)

・パトカーに捕まると

特になし

・パトカーの特徴

プレーヤー車を壊すことしか考えていない。犯罪度が低いうちは一般車を避けるようにしておとなしく走るが、上がると一般車などお構いなしで突っ込んでくる。ダメージが一定値になるとゲームオーバーになるので、ミッション進行に警察が非常に大きな障害となる。レーダーにパトカーの視界が映るので、警察に見つかりたくなければそれを参考にして走ることになる。この視界は手配度が上がると大きくなる。

その他

 PC版の方がお勧めか。演出や車の種類などが多い。車の特徴として、サスペンションが非常にやわらかいので、ジャンプ後の着地の際に横転したりすることが多いので注意。最新作DRIV3RPS2版が日本発売決定。

一言

グラフィックは悪いが、マップもそこそこ広いし、ミニゲームも充実している。リプレイ編集は一度やるとやみつきになる。

スクリーンショット  

 

DRIV3R

DRIVERシリーズの最新作。詳しくは別ページのレビュー参照。

一般車について

信号待ち、車線変更、路上駐車、走行状態からの駐車という動作を行う。信号はかなり正確に守っている。このゲームの住人は基本的におとなしいらしく、衝突や発砲が起きるとたいていの場合車を乗り捨てる。しかし、中には武器を持って抵抗してくるドライバーもいる。付近にいた警官と銃撃戦になることもしばしば。種類は、バス、タクシー、軽トラックなど。反対車線走行や前方に障害物があるとクラクションを鳴らす。

警察について

・追跡条件(同時に指名手配度の上昇)

パトカーの視界内において以下のことを起こす

・衝突事故(自損含む)

・速度制限超過(制限速度不明)

・歩行者を危険にさらす。

・銃器の使用・所持

・警察に捕まると

逮捕されゲームオーバー(手配度が低い場合のみ)

・特徴

DRIVERでは一度手配されると手配度は下がらなかったが、今回はアジトに隠れれば手配度を消すことができるようになった(Free Rideのみ)。また、手配度が低い場合(画面中の手配度のゲージは二段階ある)には、警察の視界外で車を乗降すれば手配度が消せる。さらに、手配度が低い場合のみ、警官に逮捕される。言い換えれば、一度手配度が一定のレベルを超えると、警察は逮捕を諦めて殺害に専念するということである。まあこのゲームでは逮捕されようが殺害されようが結果はゲームオーバーで同じだが。

普通に走行している状態ではパトロールしているのはパトカーのみで警官はいないが、手配度が高くなると路上に警官が配置され発砲してくる。これによって警察に発見される可能性は大幅に上昇しており、振り切ることがより困難になっている。手配度が低い場合は控えめな追跡であまり衝突はしてこないが、手配度が高くなると容赦なく車を破壊しようとする。今作もレーダーにはパトカーと警官の視界が表示され、手配されると視界が広くなる。道路封鎖は今回は行わないようだ。手配された状態でボートに乗ると警備艇が追跡してくる。また、一般市民やプレーヤーが事件・事故(発砲や衝突など)を起こすと、無線によって付近のパトカーが緊急走行しながら向かってくる(手配度が上がるわけではない)。現場にとどまっていると色々と面倒くさいが、これをうまく利用するとパトカーの位置をある程度コントロールできる。市民が警官の付近で銃器を所持していた場合、警察はその市民を攻撃する(プレーヤーの手配度が上がっていない場合)。パトカーの種類は各都市1種類ずつの計3種類。個人的にはパトカーが破壊されたときのサイレンのなり方が好き。

GTA LONDON

正式名称GRAND THEFT AUTO。キーひとつでカージャックができ、犯罪行為をすると得点が入る。暴走ゲームというより、むしろ犯罪ゲーム。18歳以上推奨。

概要

 舞台は、1969 のロンドン。この町で、プレーヤーはチンピラから裏世界をのし上がる事になる。ミッションは、爆破、人殺し、誘拐など。武器も、ピストルからマシンガン、火炎放射器やロケットランチャーまである。街では、救急や消防がきちんと機能しており、人を轢いたり車を燃やしたりすれば消防車、救急車が駆けつける。 パトカーは一種類のみ。2、3、Vice Cityが発売中。体験版あり。

一般車について

 信号待ちはするが、車線変更はしない。プレーヤー車が停車していると、ある程度距離をとって止まる。路上駐車あり。よほど大きいダメージを与えるか、爆発させない限りは、ぶつけても走り出す。駐車車輌あり。種類は、ジープ、ロンドンキャブ、二階建てバスなど。プレーヤー車が前方で停車、または低速運転していると、クラクションをならす。

警察について

・追跡条件(同時に犯罪度の上昇)

パトカーに衝突又は攻撃する。

パトカーの付近で人殺しを行う。

(犯罪度〔殺人、カージャック、衝突を繰り返すと上がる〕が上がっていれば、そのうち出動してくる。)

・パトカー(警察)に捕まると

武器を全て没収されて、警察署より再スタート

・特徴

後方から追突を繰り返すか、前方又は後方から前に出てきて進路をふさぐかどちらかを行う。前者の場合は(特にスピードの遅い車だと)パトカーの自爆に巻き込まれる危険性がある。後者の場合には、ある程度避けることが出来る。また、交差点での右左折に非常に弱い。交差点を何回か曲がれば、振り切れる事が多い。 当然だが、犯罪度が高ければ高いほど、警察の追跡も厳しくなる。パトカーに乗ることも出来るが、その性能は出てくる車の中ではトップクラス。なお、警官が 徒歩の状態で、プレーヤーが警官を振り切ろうとすると、発砲してくるので注意。ただし、通常の状態では警官は徒歩ではパトロールしていない。

その他

よく聞くと、ちゃんと市民が警察や消防に通報しているのがわかる。また、ミッション以外で人を殺すと、救急車が来るのだが、隊員は車から降りると、倒れている人に向かって何かをする。すると何事もなかったかのように、その人間が歩き出す(!)。どういう処置をしているのだろうか。また、バックミュージックは カーラジオという設定なので、車に乗らないと聞こえないが、種類はロックからクラシックまでさまざま。ちなみに、マップにあるコーナーは全て直角コー ナー。

一言

 このゲーム、トップダウン視点(真上から見た視線。昔のレースゲームのような感じ)なので、慣れないうちは操作を難しいと思うかもしれない。が、この視点のお陰でかなり低いスペックでもプレイ可。もともと、GTAのパッチ(追加ソフト)であるため、マップが1つしかないのが残念。

 

GTA3

日本ではシリーズ最新作。完全3D化を実現。さらに残酷さが増した。発売禁止になっている国もあるらしい。18歳以上推奨。マップのモチーフはニューヨーク。

概要

銀行強盗の相棒に裏切られ、警察に捕まったプレーヤーは、事件に乗じて脱走してその相棒への復讐を果たすべく行動を起こす。街にはマフィアやヤクザなどのさまざまな組織がいて、人殺し、強奪などのさまざまな依頼が来る。アメリカ風の3つのマップがあるが、それぞれをつなぐ地下鉄などの連絡手段がある。天候も、雨、霧があり、それがゲームをよりリアルにしている。これまでのシリーズと同じように公共機関が活動しているが、その出動頻度が減ったような気がする。パトカーの種類は5種類。

一般車について

 信号待ちの ほか、車線変更もするようになった。また、緊急車輌がサイレンを鳴らして通過すると、右又は左により、交差点を通過中の車は停車する。これはプレーヤーが緊急車輌に乗っている場合でも同じ。鍵がかかっていたり、乗り込んだり衝突したりすると警報装置が作動する駐車車輌もある。銃器による攻撃を受けると、猛スピードで逃げ出す。種類は、リムジン、旧型イエローキャブ、RV車など。逆走、前方で停止又は低速走行、衝突すると、クラクションを鳴らす。

警察について

・追跡条件(同時に犯罪度の上昇)

パトカーへ衝突、銃撃、カージャックをする。

パトカー又は警官に、銃火器の使用、人殺し、カージャックを発見される。

パトカーまたは警官に、防犯装置が作動している車を運転しているところを発見される。

(犯罪度〔上記のことを行う〕が上昇していれば、そのうち出動してくる)

・警察に捕まると

  武器を全て没収、金をある程度徴収されて、警察署から再スタート。

・パトカーの特徴

 このゲームにおける警察権力は、警察、SWATFBI 軍隊の4つ。動きとしては、後方から前に出て前に出て進路をふさぐか、前方からプレーヤー車に突っ込んでくる。また、車輌を使った道路封鎖をしてくる。当然、そこには警官、軍人なども一緒にいて、銃撃を浴びせてくる。追跡は大雑把で、一般者も通行人もお構いなし。犯罪度がある程度上がると、上空にヘリが登場し、スピーカーで警告しながら機関銃を撃ってくる。撃墜可。車輌に乗っている人数も、犯罪度が上がるにつれて増えていく。軍隊はとにかく強いので、一般車による軍隊との戦闘は極力避けたい。罪状と位置を知らせる無線交信もする。犯罪度が1の場合には、警察を振り切ってしばらくすると無くなる場合が多い。また、今作では、緊急車輌とタクシーに乗ったときに、その車輌に合わせたミッションを行う事が出来る。警察車両の場合は、暴走車両の追跡と、その運転者の 始末(!)である。

その他

 カーラジオが発展して、番組やCMもやるようになった。ヘッドホンをしている人のそばを通ると、音漏れしていたりもする。救急車の出動頻度が減った。

一言

 非常に出来のいい作品。マップが非常に広く、それでいて結構細かいところまで気を配って表現しているので、本当の街中を走っているような気分になる。ただし、かなり高いスペックを要求されるので注意。ニューヨークがモチーフなので、全体的に薄汚い感じ。

スクリーンショット 

 

GTA VICE CITY

GTA3の後継作。さらにリアルになった。モチーフはマイアミ。18歳以上推奨。

概要

 この物語の主人公である、トミー・ベルセッティは、リバティシティの刑務所から出所したばかりだが、昔の仲間の仕事を失敗してしまったせいで、VICE CITY と向かう。そこでトミーは、暗黒街をのし上がり、富を得ていくことになる。今回も依頼主は個性派ぞろい。バイク、ヘリに乗れるようになったこと、タイヤが パンクするようになったこと、服を着替えられるようになったこと、隠れ家や物件を購入してセーブポイントとしたり、購入物件から利益を上げたりできるようになったことなど、変更点は多い。パトカーは6種類。GTA SAN ANDREASEPS2PCで発売中。さらに海外のPS2PSPGTA:Liberty City StoriesVice City Storiesが発売中。また、最新作であるGTA4は海外ではXbox360PS3で発売中で、日本語版やPC版も2008年の10月と11月にそれぞれ発売予定。

一般車について

 基本的に前作と同様。駐車場の出口などで、スクリプトによって車両が出てくるところもある。また、ミッションでも同様のものが使われているところはある。二人以上で乗車している車も多くなった。

警察について

 こちらも基本的に前作と同様。一般車と同じように交差点に来るとSSのようにスクリプトでパトカーが横から飛び出してくるようなこともある。大きな変更は、「いい人ボーナス」と、警察がスパイクを使うようになったことだろうか。いい人ボーナスとは、警官が追いかけている悪人を素手で(発砲すると犯罪度が上がる)殴り倒すとボーナスが入るというもの。スパイクを踏むとタイヤがパンクし、車両の操作性が意外と悪くなるので注意。ただしパトカーも引っかかる。

一言

 お勧めの一作。マイアミがモチーフなので、ニューヨークがモチーフの3に比べると明るい感じ。推奨スペックは3より若干低い。

スクリーンショット 

 

Hard Truck 18Weels of Steel

 アメリカの長距離トラッカーを扱ったゲーム。本当にかなりの時間を単調なドライブに割くので、結構根気の要るゲームであり、まさにドライブゲーム。会社経営もできる。

概要

 プレーヤーは長距離トラックのドライバーとなって、トレーラーを連結して都市から都市へ積荷を運ぶことになる。また、ある程度金と信頼を得ると、ほかのドライバーを雇って仕事をさせることも可能。こうして、最終的には資産100万ドルを目指す。走行するに当たっては、パトカー、天候のほか、眠気や事故もプレーヤーを阻む。パトカーの種類は一種類のみ。現在は続編のHard Truck Across America18Wheels of Steel:American Long Haulなどが発売され、最新作は舞台をヨーロッパに移したEuro Truck Simulator。体験版あり。

一般車について

 基本的に前方に障害物があると停車する。ただし、物理的な計算が考えられていないので、どんな高速で走っていても、停車するときは突然停車するので注意。多少の衝突なら復帰する。路上駐車はなし。大きな衝突をすると、クラクションを鳴らして停車する。AIはかなり優秀で、前の車が遅いと抜かしたり、逆に道を譲ったりすることもある。また、プレーヤー車がホーンを数回鳴らすと、車線変更可能な場合は道を譲る。できない場合にはハザードをつける。種類はステーションワゴン、リムジン、スポーツクーペなど。

パトカーについて

・追跡条件

 制限速度超過(標識に従う)

 重量計測所突破

・パトカーに捕まると

 罰金の徴収(居眠り状態や過積載の場合は追徴金)

・パトカーの特徴

 郊外の道路のいくつかの箇所で速度チェックを行っている。プレーヤーがその地点を制限速度超過で通ると追跡を開始する。一般車はこのパトカーのサイレンによってその場に停車する(ほかの緊急車両の緊急走行時は停車しない)が、パトカーはその一般車をすり抜けるので、特に序盤の性能の低いトラクターでは振り切るのは困難。オービスを購入するとチェック場所がわかる。

・その他

 上にも書いたが、このゲームにはパトカーのほかにも、サイレンを鳴らして走行している緊急車両がいる。が、それを一般車は避けようとしない。

・一言

 なかなかの良作。グラフィックはそれほどよくないが、運転することがすべてのゲーム、という点ではかなり異色。基本的におとなしく走ることになるのも特徴的か。実は後半になったら経営をうまくやった方が資金がたまるのは秘密。輸入代理店はAMBULANCE DRIVERと同じところ。どうもこの代理店が扱うと、値段が海外版に比べると異様に高くなるような…。

スクリーンショット 

 

Mafia

1930年代のマフィアの抗争を描いたゲーム。マップが広く、ドライブゲームとしても秀逸。

概要

 1937年、mafiaの一員トミー・アンジェロは刑事にファミリーでやってきたことのすべてを語った・・・。回想形式でトミーがやってきたさまざまなことを追っていく。舞台は1930年代の都市ロストヘヴン。タクシー運転手だったトミーが、いかにしてファミリーに加わり、そしてすべてを語るまでになったのか、を綴っていくハードボイルドなアクション。パトカーは3種類。体験版あり。現在はMafia2が開発中で、2009年の発売を予定。

一般車について

 非常に良くできている。信号待ち、車線変更、路上駐車などすべてをおこなう。ウィンカーも点灯する。障害物が前方にある場合は停車する。また、このゲームはほかのこのようなシステムをとるゲームに比べ、車の残存性(振り返ると消えている、などということがない)が非常に高い。種類はタクシー、トラック、救急車など。

警察について

・追跡条件

@速度違反(時速40マイル以上)、信号無視。

A重大な速度違反、人身事故、パトカー・警官への衝突、銃器の携帯、カージャック、鍵の強制開錠。

B銃器の使用。

・警察に捕まると(上記の番号と対応)

@違反切符を切られ、罰金を取られる

A逮捕(ゲームオーバー)

B逮捕(銃器使用)

・警察の特徴

  こちらも非常に良くできている。上に示したとおり、軽微な犯罪は違反切符を切られるだけですむが、重罪になると逮捕しようと追ってくる。さらに、徒歩警官の場合は公衆電話に、パトカーの場合はパトカーに再び乗車し(実はこの動作、GTAの警官はしない)ある程度追跡してきた時点で、市内に指名手配される。このとき、画面上にバーがつき、それがなくなるまでは全警察が発見しだい無条件で追跡してくる。ただし、警察が見ていないところで車を降りる(または乗り込む)と、警察は容疑者の追跡が不可能になる。ゲーム序盤ではパトカーの方が性能が良 いため、カーチェイスはできるだけしないほうが良いだろう。重罪を重ねると、路上パトカーとフェンスを使った路上封鎖をおこなう。そこには散弾銃とマシンガンで武装した警官が待ち構えているので注意。パトロールしているパトカーと、イベントで登場するハイウェイポリス所有のパトカーがある。当然のことながら、後者の方が大型で性能もよい。

その他

時代設定が1930年代なので、車の性能は全体的に低い。武器もまた同じ。ただし、ダメージ設定はリアル寄りなので、散弾銃は至近距離で当たると即死。

一言

このジャンルでは一押しのゲーム。雰囲気も良いし、グラフィックもけっこうきれいで、のんびりと郊外をドライブすることも可能。スリーも非常によくできていて、がんばれば映画が製作できそうなストーリーである。

スクリーンショット 

 

Over Drivin’ DX

PCではNEED FOR SPEED SEとして販売された。つまり、この下に続くこのシリーズの二作目。リリースは世界最大のゲームソフトメーカーであるEA

概要

 ランボルギーニ、ポルシェ、トヨタ・・・。このような世界の名だたる自動車メーカーの高級スポーツカーを操り、サーキットや公道上でレースを繰り広げる。ちなみに 全車実名で登場。サーキットでは普通のレース、公道上ではセクションで区切るラリー形式で争う。一般車、パトカーは公道上でのレースのみで登場。パトカー は一種類のみ。

一般車について

 車線変更あり。前方に障害物があると、停車するか追い越す。種類はジープ、クーペ、セダンの三種類。PC版ではさらに多種の一般車が出ている模様。

パトカーについて

・追跡条件

 制限速度超過(標識に従う)

・パトカーに捕まると

 二度目でゲームオーバー

・パトカーの特徴

 パトカーがプレーヤー車の前方に出るとつかまってしまうので、とにかくパトカーを前に出さないことが肝心となる。しかしパトカーはかなり早いので、常にミラーを見て確認する必要がある。サイレンは鳴るが、回転灯はないので注意。ライバルカーは追跡しない。

一言

 ダッシュボードの視点が非常にリアルに作ってある。グラフィックはPSでは並程度。登場車種の紹介をするモードがあるのだが、とても詳しく紹介されていて、車に対する入れ込みを感じさせる。

 

Need For Speed3 Hot pursuit

 この作品からPorsche Unleashedまでは廉価版で発売中。

概要

 車種、コースともに大幅に増加し、グラフィックも強化されている。今作より登場のポリスチェイスモードでは、逃走車側と警察側の両方を体験できる。パトカーは全部で6種類だが、各国によってカラーリングが違うため、バリエーションは多い。一般車は、オプションで有無を変更可能。パトカーは、ポリスチェイスモードで登場。体験版あり。

一般車について

 このゲームはコースが一本道なので、信号待ちは無し。また、路上駐車もない。車線変更はする他、前方に障害物があると、追い越すようにして避けようとする。速度は制限速度の少し下で走行。パトカーのサイレンが接近すると、路肩によって停車する。逆走車に対しては、クラクションとパッシングを行う。他車と衝突してもまた走り出す。この手のゲームでは非常に少ない、バックを行う。また、このゲームには横転した場合などにコース復帰できるリセットという機能があるのだが、ライバルカーや一般車、パトカーも使ってくるので注意。種類はスクールバス、バン、ユーノスロードスター等。

パトカーについて

 ・追跡条件

  制限速度超過(速度は標識に表示)

・パトカーに捕まると

  違反チケットをきられる。規定回数(周回数によって異なる。)に達すると逮捕され、ゲームオーバー。

・パトカーの特徴

    パトカーと追跡車両の進行方向が別方向だった場合、サイドターンを行って方向転換した後に追跡を開始する。進行方向が同じ場合は、追跡車両がパトカーを追い抜かすまでブロックするように減速し、その後追跡を開始する。これまで紹介してきたパトカーに比べると、かなり控えめな追跡。道路封鎖もパトカーを使って行うが、片側車線のみなので突破は簡単。ただし、タイヤをパンクさせて強制停車させるスパイクには注意。また、無線をかなり多用してくる。聞いていると、臨場感がとてもよく伝わってくる。パトカーの位置把握にも便利。プレーヤー車だけでなく、レースをしているライバルカーも追跡する。このシリーズのパトカーは、GTAのように無制限に出てくるわけではなく、あらかじめコース上に配置された一定数のパトカーがパトロールする形式をとっている。制限速度を示した標識は吹き飛ばしてしまうと制限速度の変化がわからなくなる。パトカーの付近でリセットを使った場合は、強制的に停車させられるので注意。

   自分がパトカーに乗って逃走車を追跡する場合は、6台の逃走車を次々捕まえていくことが要求されるため、難易度は結構高い。捕まえるには、パトカーを使って逃走車を強制停車させることになる。これは自分が逃げる場合も同様。パトカーはスポーツカーベースのものもあるため、なめてかかると痛い目にあう。

その他

 この作品から、アドオンカー(ゲームに追加できる車)を作っている人が多いらしく、かなりの数がある。また、天候や時間などの変更も可能で、特に夜はライトをつけないと本当に真っ暗になる。車の挙動はアーケードライクで比較的アバウト。グラフィックはPSではなかなかといったところか。ドライバービューは相変わらずとてもきれい。実車のダッシュボードを取り込んでいるのだろう。

一言

 幅広いオプションと数あるアドオンカー・コースのおかげで、飽きが来ることなく楽しめる。システムが古いため、最新のPCでは動作しなかったり、不具合が起こる可能性がある。

スクリーンショット  

 

Need For Speed High Stakes

 このシリーズでは一押しの作品。

概要

 前作よりさらに進化した今作では、さらに追加されたヨーロッパ、アメリカのコースのほか、前作に登場したコースも走れるため、全部で19種類という非常に多くのステージを走行することが可能。ゲームモードは今作から、車を買ってレースに出て賞金を得て車を改造していくというキャリアモードが追加された。また、車のダメージが走行に影響するようになり、それに伴いボディのダメージグラフィックができている。ポリスチェイスモードも種類が三つに増え、さらに充実。パトカーの種類は9種類。体験版あり。

一般車について

 基本的に動きは前作と同じ。ただし前方に障害物があった場合、停車することもある。また、一般車も壊れるようになっている。種類はトレーラーヘッド、RV車、道路清掃車など。

パトカーについて

・追跡条件

  制限速度超過(速度は標識に表示)

  パトカーに激突

・パトカーに捕まると

  違反チケットを切られる。規定回数(モード、周回数によって異なる。)に達すると、逮捕されゲームオーバー。

パトカーの特徴

 パトカーの 追跡は基本的に前作と同様だが、今作では警察にヘリが加わり、地上部隊をサポートする。特に夜間はヘリがスポットライトを逃走車に当てるため、追跡時には結構役立つ。また、道路封鎖はパトカーではなく、ロードブロックというブロックを使って行われる。ちゃんとブロックの前には警告の発炎筒がおいてあったりする。ポリスチェイスモードは、前作のモードと、時間終了までコース内をひたすら逃げ回るゲッタウェイモード、制限時間内にゴールし、かつ一位であることを要求するタイムトラップモードが追加。また自分がパトカーに乗る場合にも、自分が逃げる場合と対等の条件でできるようになった。また、ロードブロックの設置や援護といった要請を他のパトカーに出すことが可能。ただし、効果は見えにくい。パトカーは前作よりさらに速いスポーツカーも混じっているので、気合を入れないとすぐに逮捕されてしまう。PS版は少し異なるようだが、所有していないため詳細は不明。

その他

 アドオンカーの数はシリーズ最大。日本車も数多い。相変わらず夜は真っ暗であるうえ、ダメージの導入によって走行中にライトが破壊されることがあるので、夜間走行には注意が必要。日本語版はオリジナル車両であるスカイラインGTRを収録している。

一言

 筆者一押しの作品。ポリスチェイスモードではCPUのパトカーとの連携を楽しむことができる。アドオンカーも多いので、前作同様飽きがこない。値段も手ごろで、スペックの低いPCでもできるので、一度プレイしてみることをお勧めする。ただし、前作と同様、システム自体が古いため、最新のPCで動作させると不具合が起こることがある。

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Need For Speed Porsche Unleashed

 題名の通り、出てくる車はすべてポルシェ。また、ゲームシステムやグラフィックにもかなり大きな変更が加えられている。

概要

 ポルシェに特化した本作では、ポルシェ356からボクスターまでの、ポルシェの歴史を追体験しながらレースをして、愛車をチューンアップしていくモードや、プレーヤーがポルシェのテストドライバーとなり、ミッションをこなしていくモードといった、これまでとは違った味付けけがされている。グラフィックも前作と比べ 飛躍的に向上している。パトカー、一般車は、一部レースおよびミッションで登場。パトカーの種類は二種類。体験版あり。

一般車について

 一般車は特に変化なし。ただし、障害物があった場合により大きく迂回するようになったため、よけきれずに衝突、ということは少なくなった。激突すると復旧しないことがある。また、パッシングをしなくなった。種類は、ワンボックスカー、大型バス、タンクローリーなど。

パトカーについて

・追跡条件

  無条件(接近すると追跡開始)

・パトカーに捕まると

  特になし

・パトカーの特徴

   基本的にプレーヤーの進路をふさぐことを考えているらしく、前に出てブレーキを利かせ、車体を横にして進路をふさごうとする。正面から来る場合は、プレーヤーの前で車体を横にするため、ダメージがゲームオーバーにつながるテストドライバーモードではなかなか厄介。もちろん車体はポルシェなので、うまくカーチェイスに持ち込むとかなり白熱する。

一言

 挙動がほかの作品と違い、かなりリアル志向。ポルシェオンリーのところといい、シリーズの中でもかなり異色で、結構好き嫌いが分かれる作品である。

スクリーンショット  

 

Need For Speed Hot pursuit2

 題名のとおり、上で紹介したVの続編的な位置づけ。が、大きな変更も結構多い。この作品はなぜか日本では発売していない。

概要

 レースのシステムは基本的にはVと同様だが、ゲームモードにひとつずつ与えられたレースやチェイスをクリアしていくモードが追加された。またポリスチェイスにはかなり大きな改変が加えられている。パトカーの種類は5種類。続編としてNeed for Speed Undergroundシリーズや、Need for Speed Most WantedNeed for Speed Carbonが発売中。最新作は閉鎖サーキットでのレースのみを扱うNeed for Speed Pro Street。体験版あり。

一般車について

 基本的には Vと同様だが、障害物が前方にあると停車するようになった。また、接近するだけでホーンを鳴らす。このゲームでは、基本的に分岐路がある場合、どちらか一方しかコースマップに表示しないのだが、一般車はその一方しか走行しないので、そのあたりが欠点か。種類はタクシー、デリバリーバン、クーペなど。

パトカーについて

・追跡条件

  制限速度超過(速度は標識に表示)

  バックで時速15マイル以上出す

  パトカーに衝突

・パトカーに捕まると

  逮捕され、ゲームオーバー

・パトカーの特徴

 今作ではチェイスのシステムが大きく変わった。まず追われる場合だが、路肩に駐車しているパトカーとの1対1の戦いに基本的にはなる。つまり、あるパトカーとチェイスしているときは、路肩に止まっている他のパトカーに追われることはない。また、チェイスにはゲージ制が採用された。これは、チェイス開始と同時にゲージが表示され、それがなくなったら振り切れる、というもの。ただし、パトカーが接近している場合には、ある一定以下からゲージが下がらないようになっている。パトカーの追跡は側面をこするようにしてスピンを誘ったり側面から押し込んできたりする。一方自分が追う場合は、逃走車上に出るゲージを、衝突することによって削っていき、ゲージがなくなると逮捕、というシステムになった。すこし昔のゲームだが、「チェイス・H.Q」を知っている方はそれを思い浮かべていただきたい。チェイス中には、増援を呼ぶメニューがでてくる。増援は、増援パトカー(プレーヤー側のときには増援車は逃走車を逮捕しない)、パトカーによる道路封鎖・スパイク(ランダム)、警察ヘリコプターによる爆薬投下の三種類が、それぞれ3回呼べる。このうち増援は自分が逃走車側のときに呼ばれるとかなり厄介。道路封鎖はコース分岐のうちのひとつを完全にふさぐので結構重宝する。警察ヘリは下手をすると自分に爆薬が当たるので注意。パトカーは完全にスポーツカーなので、気を抜いているとパトカーに振り回されて大変なことになる。

その他

 システムが改造されて、レースで得たポイントを使ってアーケードモードで使えるコースや車を買うようなシステムになった。ビデオカードが古いと一部エフェクトがかからないので注意。また、シリーズ最新作であるNeed for Speed Pro Streetは趣向がこれまでのシリーズと全く違うので注意。

一言

 グラフィックはやや良い方か。アドオンは既存の車種と入れ替える必要があるため、あまり多くない。

スクリーンショット  

 

Spy Hunter

車、ストーリーなど全てがまさに洋ゲー。どこかの映画の車のシーンだけ抜き取ったような感じ。

概要

 ある巨大企業が、衛星を使用した世界の破滅をたくらんでいる事が発覚した。そこでプレーヤーは、全世界に散らばっているその企業のスパイを、水陸両用で、機関砲、ミサイルなどを搭載した車両「インターセプター」を使って倒し、その陰謀を打ち砕く事になる。敵は、歩兵、戦闘ジープ、戦闘用ボートから、戦闘機、戦車、スカッドミサイルまで使ってくる。マップは、アメリカ、イギリス、ドイツ、ヨルダン、パナマなど。追跡してくるパトカーは登場しない。Spy Hunter2が海外で発売中か?

一般車について

 最も単純な動きしかしない。つまり、ただ動くだけである。このゲームの一般車は、爆発しない限りは、銃撃を受けて煙を出していても(速度は落ちるが)走り続ける。駐車車輌あり。車両の種類は、トレーラー、スポーツカー、ジープ等。銃撃を受けると、クラクションを鳴らす。

その他

 このゲーム、昔アーケードにあったものの続編。ミッションクリア時に、ダメージを受けて変形していると見られないムービーがある。また、シークレットが相当数あり、やりこむには十分。

一言

ステージが変化に富んでいて、ドーバー海峡トンネルを列車を避けつつ進んだり、F1レースに乱入してみたりと、コースの内容が面白い。グラフィックはそれなり。リプレイ機能を作って欲しかった。

 

首都高バトル0

 SFC時代より続く長寿作。首都高とその周辺を非常にリアルに再現している。

概要

 プレーヤーは走り屋となり、首都高を流しているライバルにパッシングしてバトルをする。レース形式が特殊で、SPというゲージがあり、ライバルに引き離されたり、一般車などに衝突したりすると減少する。これはライバルも同じ。先に0になったほうが負けとなる。パトカーは登場しない。続編として首都高バトル01が発売中。

一般車について

 車線変更をする。プレーヤー車が停止又は逆走していると、それを避けるように車線変更して走る。また、時々発煙筒をたいて停車している故障車がいる。車両の種類は、道路公団関係車両(パトロールカー、路上作業車)、トヨタヴィッツ、ライトバン等。

一言

 なかなかいい作品。グラフィックもかなりのレベルで、廉価版も発売されているので、一度プレイしてみることをお勧めする。最近本当の首都高を暴走する輩がいるようだが。01に関しては、このジャンルのゲームとしては少々ひどいので、ここでは取り上げないであろう。ライセンスを取るために無理をしてしまったような感じは否めない。

 

スリルドライブ

電車が迫る踏み切り、車が流れるロータリー、車線規制中の橋・・・。公道を暴走して、事故を起こすことの恐怖を中心に展開するゲーム。

概要

レーヤーは、コンパクトカーからバスまで、さまざまな種類の車に乗って、日本、アメリカ、ヨーロッパの3コースでレースをする。途中で大きな事故を起こすと、車が吹っ飛ぶ。そして、リプレイが流れ、そこから再スタート、ということを繰り返し、制限時間内にゴールを目指す。パトカーは全コースに登場、種類は 計3種類。

一般車について

信号待ち、車線変更などを行う。障害物が前方にある場合は停車する。また、事故を起こした時には、プレーヤー車はリアルに壊れるが、一般車はあまり壊れない。路上駐車あり。種類は、トレーラー、タクシー、三菱ギャランなど。

パトカーについて

 ある程度コースに沿って追跡している感は否めない。かなり速いスピードで追跡する。ちなみに、ライバル車は追跡しない。一定時間追跡するか、追跡を受けている途中に事故を起こすと、追跡を中止する。

その他

 ライバル車やパトカーは、大きな接触をしても事故を起こさない。事故を数回起こすとバックミュージックが変わる。

一言

グラフィックは、今の基準でいって(特にアーケードでは)決していいわけではない。しかし、一般車、道路状況などのリアルさが、それを補っている。また、ナレーションがカーナビのような声なのもいい。アーケードゲームなので、一般車、パトカーなどの詳細は不明。ゲーム名が途中で何か別物に変更されていたような気がする。もうあまり見かけなくなった。

 

スリルドライブ2

闇夜に光るカーブミラー、霧の中に浮かぶ交差点、夕日をバックに迫るトレーラー…。さらに恐怖感を増した。

概要

 前作の要素を受け継ぎつつ、各コースにそれぞれ天候の悪条件(闇夜、濃霧、日差しの差込)を付け加えた。また、使用できる車種も、トレーラーヘッドなどが加わりさらに充実。パトカーは各ステージ1種類ずつの計3種類。現在は続編であるスリルドライブ3が稼動中。

一般車について

 基本的に前作の挙動を受け継いでいる。ただし、プレーヤー車が後方から接近すると、道を譲る事がある。これは非常に特殊な挙動で、他のゲームにはまずない。駐車車輌あり。種類は、ステップワゴン、バイク、ピックアップトラック等。

パトカーについて

 前作とほとんど変わっていない。一部コースでは、後半警察が道路封鎖をおこなっている。間はスカスカなので、それほど問題ではないが、ゲームシステム的にいきなりやられると驚く。

一言

 一つや二つの事故でも結構命取りになるので、事故を起こさないように丁寧で、かつ大胆な操縦が必要。そろそろ登場から数年がたち、グラフィックの衰えは隠せない。

 

トップギア・デアデビル

筆者がこのジャンルへ入った第一作目。

概要

プレーヤーは、都市を回って、制限時間内にコインを規定枚数集める。コースは、ローマ、ロンドン、東京(新宿)、サンフランシスコの4つ。追跡してくるパトカーは登場しない(はず)

一般車について

 車線変更はしないが、信号待ちはする。(ただし、信号は非可動)また、他の車が止まっていれば、ちゃんと停車する。しかし、プレーヤー車は一切無視。たとえ信号待ちをしていようが何しようが、とにかくぶつかる。また車重が恐ろしく軽く、バスだろうとトラックだろうと、簡単に吹っ飛ぶ。車の種類は、タクシー、バス、シビックなど。ごく軽微な接触ならば、ぶつけてもまた動き出す。ナンバープレートや車内の人など、意外と芸が細かい。サンフランシスコでは、しばしば大規模な渋滞が発生する。

一言

 グラフィックはPS2というハードにしては結構低い方か。東京の再現度はすばらしい。また、車もなかなかマニアックなものが多く選ばれている。ただし、フリーランに制限時間があるので、のんびり走るというわけにはいかないのが残念。

 

ランナバウト

 おそらく、日本の本格的な公道暴走ゲームシリーズのさきがけであろう。

概要

 プレーヤーは運び屋となり、ある依頼をこなすためにアメリカ、日本、ヨーロッパでおこなわれる3つのミッションに臨む。追跡を行うパトカーはアメリカにおいて登場。

一般車について

 基本的には ある一定の地点を移動、又は周回するという単純な動きをする。たとえそのルート上に火を噴いて車が転がっていようと、とにかく突き進み、そしてぶつかる。 本当にプログラム通りにしか動かないため、信号待ち、車線変更なども一切しない。もっともいいかげんな設定だが、車種を含むパターンが完全に決まっているため、コツをつかむのは比較的楽。路上駐車が結構多い。種類はコンパクトカー、タンクローリー、セダンなど。

パトカーについて

・追跡条件

  無条件(接近すると追跡開始)

・パトカーに捕まると。

  特になし

・パトカーの特徴

  プレーヤーめがけてまっすぐに突っ込んでくる。ぶつかると吹き飛ばされるが、コースが比較的直線なため、うまくすると大幅なスピードアップが可能。また、日本では追跡するパトカーこそ出ないが、コース後半で警察が道路封鎖をおこなっている。けっこうきついので注意。

その他

 やりこみ要素が多く、多種多様な車とそれに対応する挙動を造っている。

一言

 コースが少ないが、ゲームの内容は非常に濃い。下に紹介する2と比べても、ゲームの出来ではこちらが上かもしれない。これがシリーズで一番よかったという評価も多い。

 

ランナバウト2

 コースの種類が増えたほか、ストーリーがより濃密になった。

概要

 プレーヤーは運び屋となり、さまざまな依頼をこなしていく。依頼は時間内に荷物を運ぶと言う単純なものから、指定された写真を撮りに行く、車を尾行する、車から品物を奪って運ぶなど、多彩なミッションがある。マップは、ハワイ、ヨーロッパ、ラスベガス、渋谷、巣鴨、エジプトをそれぞれモチーフとした6つ。依頼をこなすうちに、次第にストーリーが見えてくる。ちなみに、追跡してくるパトカーが登場するのは1つのミッションのみで、種類は1種類のみ。DCでスーパーランナバウトが、PS2で3が発売されている。

一般車について

 基本的には前作と同様の挙動。車の種類は、バス、コンパクトカー、ピックアップトラックなど。種類が多少減ったような…。

パトカーについて

・追跡条件

 無条件(ある一点を通過すると追跡を開始する)

・パトカーに捕まると

 特になし

・パトカーの特徴

 たった一ヶ所でしか出てこない。基本的にはコースをたどるように走行する。しかし、このゲームにはバックビューがない。そのため、画面に表示されるアイコンのみでパトカーの位置を知る事になるため、走行に支障をきたすことなくパトカーを避けるのはかなり難しい。また、サイレンがならない上に、赤色灯も点灯しない。

その他

 ミサイル輸送車や変形するロボット(?)も登場。武器を選択できる。ちなみに、このゲーム、シンプル1500に入ったため、1よりも値段が安い。

一言

 コースは結構細かいところまでいろいろと気を使っている。グラフィックはPSでは並。どうも3の評判はあまりよくないようで。技術が追いつかなかったという話も一部では聞く。

 

湾岸Midnight Club

 『湾岸』と頭についているが、日本の都市はない。

概要

 プレーヤーは、ニューヨークのタクシー運転手から、夜のストリートレースチーム「ミッドナイトクラブ」の一員となる。都市で流しているライバルを追っていき、挑戦権を獲得し、レースに勝利して車を奪っていく。舞台はニューヨークとロンドン。パトカーは一部レースに登場。種類は6種類。

一般車について

 車線変更、 信号待ちはおこなう。障害物が前にあると停車するがプレーヤー車の場合はそのまま突っ込んでくることもある。また、フリーウェイでは、事故が起こるとその 少し前から全車線の車が停車して渋滞を起こす。種類は路線バス、デリバリーバン、ロンドンキャブなど。クラクションは鳴らすが、条件が不明。

パトカーについて

・追跡条件

  無条件(接近すると追跡)

・パトカーに捕まると

  特になし

・パトカーの特徴

  基本的に控えめな追跡。プレーヤーの横について、幅寄せをして停車させようとする。ライバルを追跡することはない。

その他

 制限時間のあるレースが一部にあるのだが、時間制限があるのかないのかすらわかりにくいので注意。サイドブレーキを使ったときの挙動が非常に特殊である。

一言

 そこそこのグラフィック。買った当初はマップの広さに驚いた。

湾岸Midnight Club

 前作に引き続き、ストリートレースを繰り広げる。今回は東京も登場。

概要

 プレーヤーは走り屋となり、前作と同様にライバルたちに勝負を挑み、車を奪っていく。今回は、ロサンジェルス、パリ、東京の3都市を巡る。パトカーは一部レースで登場。種類は3種類。MIDNIGHT CLUB 3 DUB EDITIONが海外で家庭用ゲーム機用ソフトとして発売中。体験版あり。

一般車について

 信号待ち、車線変更、一部レースでは路上駐車もある。障害物の前では停車する。プレーヤーの場合も同様。また、プレーヤーが高速でセンターライン走行していると、ク ラクションを鳴らす。また、その際、低確率で車がスリップする。俗に言う「運転を誤った」であろうか。また、今作では一般車の動きが改善され、より現実らしい動きをするようになった。種類は、大型トラック、タクシー、ゴミ収集車など。

パトカーについて

・追跡条件

  無条件(接近すると追跡開始)

・パトカーに捕まると

  逮捕(ゲームオーバー)

・パトカーの特徴

  前作と同様、控えめな追跡。今回はライバルも追跡する。また、無線が追加され、各国でそれっぽい無線を繰り広げる(日本なら日本語と日本なまりの英語)。救急車や消防車も登場。

その他

 今回は東京も登場。ただし、権利関係を意識したのか、看板類はほぼすべて差し替えられており、残念である。

一言

 お勧めの1作。ただし、発売は海外のみなので、入手に少し苦労することと、スペックを結構要求することがネックか。グラフィックは悪い悪いという意見が多いが、それほどではないと思う。次回作はライセンスを取得し、すべて実名になる模様。このゲーム内容でどうやって取ったのだろうか。

スクリーンショット  

 

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